今更レポ2: SIGHCI126での最速の人のプレゼン(2007/11/12)
だいぶ前の話になりますが、2007/11/12(月)に最速の人が研究会の招待講演をするというので、のこのこ行って来ました。社内レポート用に書いたものを上げておきます。
転職なさるそうですが、一体どちらに移られるんでしょうね。
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SIGHCI126 - 2007/11/12(月)
(第126回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会)
http://www.sighci.jp/2007/11/200711121000.html
「最速インターフェースの研究と実践」- mala氏
肩書き
プログラマ or インターフェースエンジニア
得意分野
- インタラクションデザイン
- 実体験(ユーザ/自分)に基づくチューニング
- ユーザビリティ,ユニバーサルデザインとかすべて無視
- 「欲望に忠実に作る」
Blog "最速インターフェース研究会" について
- Web UI への停滞と、それに対する世間の諦め(Webだから使いづらくても仕方ない...)への不満から名づけた
- 自ら「最速」と名乗ることで逃げ道をふさいだ
会社に入ってわかったこと
個人でWebサーバ立てて一通り出来るようになったけど、会社には意外とそんな人がいない。
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セクション分けで視野の狭くなっている人たちの触媒になりたい
インターフェースエンジニアに必要なもの
- 誰も気づいていない問題点に気づくこと
- それを、コードで解決できること
「便利だけど、知られていないことを世の中に出して行きたい」
「誰も気づいてない問題点」への取り組み
【2ch最速検索】
- 「めくり型」UIへの着目
- スクロールさせるより、適量にわけてページめくりの方が把握し易い
【GoogleAutoPager(Greasemonekey)】
- 「クリックする」という行為の心理障壁への着目
- Googleの検索結果ページを、最下部に行くと継ぎ足すドラムロール型に。
- 「次の検索結果に行くと、前の結果は消えるもの」という常識を変える
【Blog全文検索】
- 「人が一年で書く文章をまとめても、実は画像ほどサイズが大きくならない」
- 一年分のインデックスと本文を 1個のJavascript ファイルに。ローカルでさくさく検索
【livedoor Reader】
- 「速くたくさん読む」ための工夫
- ピンをつけて一気に開く、徹底的に先読みとキャッシュする、等でページ移動をスムーズに。「ページ移動は、必ず少しは待たされるもの」という常識を変える
- フィードのソート機能充実。好きな順番で読めるように
- ダイナミックな余白追加など、配置の工夫で、出来るだけ視線移動のストレスを少なく
↓
RSSフィードは数百件以上購読すると整理しきれないと思われていたが、livedoor Reader では数千件のフィードを登録するユーザも現れた。人間の限界と思われていたものが、UIによる限界だということご明らかになった。
「最速」への思い
「使いやすさ」は人それぞれ。時間的に「速い/遅い」は明確。
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絶対的な「速さ」を目指す。
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将来は、「人間がUIを待つ」のではなく、「UIが人のリズムに合わせるために待つ」ように
Web UIとAPI公開への思い
世の中の人々が自分で作ったニッチなUIがたくさん出て来れば、ほとんどのユーザがフォロー出来てしまう。
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「皆がそこそこ使えるUI」は生き残れない。
サービスに必要なのは、第三者がUIを開発できるように、APIを公開すること。
「UIの使いづらさではなく、データの独占に怒ろう」
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感想、みたいなもの
個人的には「欲望に忠実に作る」がヒット。「ユーザの言うことは聞くな」はよくあるけれど、やっぱりここまで自分中心に身もフタもなく言い切ってみたい。
他には、「こう考えて、だからこうした」的な小ネタがいっぱい聞けたのが良かった。「誰も気づいてない問題点を解決」と言われると、当たり前じゃん、と思うけど、実例があると重みが違う。
全体的には、「ちょwwwこれLightning Talkじゃないですからwww」なペースを緩めず一時間完走。なので、本来の研究会メンバーのアカデミックな方々、だいぶついて行けなかった & 面食らったんじゃないかなぁ...(^^;)